草の根レベルの目標:(2)新しい倫理のための目標

多くの人々が、生きる、そして生かされる、という古典的なリベラリズムにしたがっている。法を犯さない限りは誰もが好きなことをできる。これでは決して十分ではない。決して正当化はできないが、ときに法にしたがいながら、富める者や権力のある者は、みなで共有すべき資源のうち不釣り合いなほどの大部分を消費し、自発的に、そして不注意に、貧しい者や権力のない者が必要な資源を利用するのを阻んでいる。その一方で、貧しい者の側にも変化は求められている。貧しい者たちは富める者のライフスタイルを熱心にまねること、あるいはまねようと頑張ることを止めなければならない。われわれは、地球規模で相互作用し、相互依存するコミュニティ(共同体)に生きている。われわれの倫理は地球の倫理でなければならない。これは一方的に均一で均質な倫理であるという意味ではなく、偉大な文化的伝統に基づく共通の人道的な諸要素を合わせた倫理である。誰もが生き、そして繁栄できる持続可能な世界を実現するための行動規範の省くことのできない最低限のものを表したものである。その基本原理は、われわれが自分の行動や、自ら熱望する行動のすべてに不可欠な、自ら課した道徳として採用されねばならないのである。